降積雪期における輸送の安全確保の徹底について|国土交通省

 これから本格的な降積雪期を迎える中、各事業者(所)においては、次の事項について留意し、輸送の安全確保等、事故の防止に努めるようお願いします。

 なお、冬用タイヤ未装着等により事業用自動車が立ち往生した場合、運送事業者に対する監査を行い、輸送の安全を確保するための措置が不十分を判断されれば、行政処分対象となります。

 また、新型コロナウイルス感染症対策が重要となっている現下の状況に鑑み、「トラック輸送における新型コロナウイルス感染予防対策ガイドライン」を遵守して事業活動に取り組むよう、あらためてお願いいたします。

降積雪期における輸送の安全確保の徹底について

(1)気象情報(大雪や雪崩、暴風雪等に関する警報・注意報を含む。)や道路における降雪状況等を適時に把握し、以下の対策を講ずることにより、輸送の安全確保に万全を期すこと。

  1. 災害発生時の社内における連絡体制を改めて確認すること。

  2. 気象予報や路面の状況、降雪状況等を勘案しつつ、冬用タイヤの装着、チェーンの携行及び早めの装着を徹底すること。

  3. 冬用タイヤの溝の深さがタイヤ製作者の推奨する使用限度を超えていないことを日常点検時に確認すること。

  4. 点呼時等において、運行経路の道路情報や、気象情報に基づき、乗務員に適切な指示を行うこと。

  5. 積雪・凍結時における要注意箇所の把握に努めること。

  6. 気象状況が急変し、安全運行が確保できないおそれがある場合は、運行の中止等の指示を行うとともに、バスの運休、タクシーの配車の休止、宅配便の集配荷の休止など、サービスの停止に係る情報については、ホームページ等を通じて利用者に分かりやすく情報提供すること。

  7. 乗務員に対して、スリップの要因となる急発進、急加速、急制動、急ハンドルを行わないよう指導するとともに、道路状況、気象状況に応じた安全速度の遵守、車間距離の確保について指導を徹底すること。

(2) 大型車の車両脱輪事故を防止するため、スタッドレスタイヤへの交換時等に、ホイール・ボルトの誤組防止、締付トルクの管理、交換作業後の増し締め等を確実に行うこと。

 

関連記事


 

 全日本トラック協会では、下記リンク先にて「雪道対策について」のコーナーを設け、雪道対策や道路情報のリンクを掲載しておりますので、これらの情報もご活用ください。

大雪時の大型車立ち往生防止対策について|国土交通省

 国土交通省自動車局より、今冬の大雪時の立ち往生防止対策を実施していくことについて、下記内容にてプレスリリースが発出されましたのでお知らせいたします。

国土交通省自動車局での大雪時の大型車立ち往生防止対策について
~今冬の立ち往生の発生を抑止するために~

 自動車局では、本年も、①車両対策(冬用タイヤの装着やチェーンの携行・装着の徹底)、②運送事業者対策(輸送の安全を確保するために必要な措置の実施、運輸局による指導・監査)、③荷主対策(荷主への周知体制の確立)を3つの柱とする大雪時の立ち往生防止対策を実施しています。

 運送事業者や自動車使用者の皆様におかれましては、改めて下記注意点をご確認の上で、冬期の走行に万全を期して頂きますようよろしくお願いいたします。

① 自動車ユーザーの皆様へ

● 積雪・凍結路では、必ず適切な冬用タイヤの装着をお願いします。

● また、運行前に冬用タイヤの溝深さが新品時の50%以上残っていることを、「プラットホーム」で確認をお願いします。

● チェーンの携行、立ち往生する前の早めの装着をお願いします。

② トラック・バス運送事業者の皆様へ

年末年始の輸送等に関する安全総点検施項目「6.大雪に対する輸送の安全確保の実施状況」について、重点的に確認をお願いします。

● 運送事業者は、大雪時等輸送の安全の確保に支障を生ずるおそれがあるときは、運行の中止等の指示、冬用タイヤの溝の深さ、滑り止めの措置が講じられていることの確認等、輸送の安全を確保するために必要な措置を講じることが必要です。

● 雪道において、悪質な立ち往生事例が発生した場合は、監査で事実関係を確認した上で、講じた措置が不十分と判断されれば行政処分の対象となります。

③ 荷主の皆様へ

● 大雪などの異常気象による突発的な事象により、運送経路の変更や運送の中止などの必要が生じ、その原因となった事象がやむを得ないと認められる場合には、運送経路の変更等を認めるよう、ご協力をお願いします。

● 大雪などの異常気象により、運送に支障を来すことが予め予想される場合には、配送拠点に留置する在庫の積み増しや、予定されていた配送時間の前倒し、運送可能域内での物資の融通を行うことにより、トラック事業者への不要不急の運送依頼を控えていただきますよう、ご協力をお願いします。

(その他)気象情報の活用

● 気象庁HP の「今後の雪」も活用のうえで、事前に天気予報をご確認ください。
https://www.jma.go.jp/bosai/snow/

 トラック運送業においては①車両対策、②運送事業者対策についての内容をご確認いただき、冬期の走行に万全を期すようお願いいたします。

 なお、③の荷主団体等には(事務連絡 令和3年1月28日付)にて農水省、経産省、国交省より、輸送の安全確保に向けた要請をしているところです。

 

【啓発資料】

標準的な運賃に係る4車種(セメントバルク車・ダンプ車・コンクリートミキサー車・タンク車)の割増率について|国土交通省

 この度、国土交通省から、令和2年4月に告示された「一般貨物自動車運送事業に係る標準的な運賃」に関し、セメントバルク輸送、ダンプ輸送、コンクリートミキサー輸送、タンク(石油、化成品、高圧ガス)輸送の割増率が別添のとおり示されましたのでお知らせいたします。

車種「標準的な運賃」における割増率
セメントバルク車「大型車(10tクラス)」及び「トレーラー(20tクラス)」の「2割増」
ダンプ車「大型車(10tクラス)」の「2割増」
コンクリートミキサー車「大型車(10tクラス)」の「2割増」
タンク(石油、化成品、高圧ガス)車

石油製品
「大型車(10tクラス)」及び「トレーラー(20tクラス)」の「3割増」

化成品
「大型車(10tクラス)」及び「トレーラー(20tクラス)」の「4割増」

高圧ガス製品
「大型車(10tクラス)」及び「トレーラー(20tクラス)」の「5割増以上(※)」

※ 高圧ガスについては内容物に対応したタンク仕様による車両本体価格が高額となる場合がある。

 

令和4年度 第2回運行管理者試験のご案内|運行管理者試験センター

令和4年度第2回運行管理者試験は『CBT試験』にて行われます。
(筆記による試験は実施しません)

CBT試験とは

 Computer Based Testing の略で、テストセンターに行って、問題用紙やマークシートを使用せず、パソコンの画面に表示される問題を見てマウス等を用いて解答する試験です。

 

申請方法

インターネット申請(書面での申請はできません)

申請の受付期間

 令和4年12月12日(月)~令和5年1月18日(水)

試験日程

令和5年2月18日(土)~3月19日(日)

合格発表

令和5年4月5日(水)(予定)

 

詳しくは、下記運行管理者試験センターホームページをご確認ください。

 

高速道路での故障車に係る啓発活動について|東日本高速道路

 令和4年度においては高速道路上での故障車が例年に比べ頻発しており、それに伴う通行止めなども発生しています。

 日ごろから「タイヤの空気圧チェック」「燃料補給」「エンジンオイルのチェック」等出発前の適切な車両点検を行い、故障の防止に努めて頂きますようお願い致します。

 

令和4年度運行管理者一般講習(動画視聴方式・貨物)の追加開催について|自動車事故対策機構(NASVA)青森支所

 自動車事故対策機構(NASVA)青森支所では、令和4年度の運行管理者一般講習(貨物)を下記のとおり動画配信方式により追加開催することといたしましたので、お知らせいたします。

2023年

会 場

備 考

1月5日

(独)自動車事故対策機構(NASVA)
 青森支所 適正診断室

【住 所】
 青森市浜田豊田139-21 
  青森県交通会館3階

【電 話】
 017-739-0551

詳細についてはこちらをご覧ください。

詳細について(PDF)

12日
19日
2月2日
16日
3月2日
9日

 

※ 他の日程につきましては、下記リンク先の中段「運行管理者 一般講習(貨物)」をご確認ください。

トラック事業者に対する労働時間等説明会開催のお知らせ|青森労働局

 青森労働局では、時間外労働の上限規制及び改正される改善基準の円滑 な施行に向けて、標記説明会を下記のとおり実施することとしましたので、運行管理者等のご出席にご配慮いただきますようよろしくお願いします。

 

1.会場・日時 (所要時間 2時間程度)

日 時会 場
11月9日
10:00~
下北文化会館 大集会室
11月16日 
14:00~
十和田市民文化センター・十和田市生涯学習センター1階 生涯学習ホール
11月17日 
10:00~
八戸市公民館1階 ホール 
11月24日
10:00~
アスパム5階 あすなろ
11月24日 
14:00~
アスパム5階 あすなろ
11月30日 
14:00~
弘前市民会館1階 大会議室
12月8日 
14:00~
五所川原市中央公民館1階 大ホール

 

2.申込方法    

  「労働局・労働基準監督署説明会等受付サイト(青森県内会場)」から申込みください。

3.説明内容  

(1) 労働基準法等の改正内容及び労働時間に関する法制度等
(2) 自動車運転者の労働時間等の改善のための基準の在り方について
(3) その他

4.注意事項     

説明会で使用する資料は、「労働局・労働基準監督署説明会等受付サイト」 に掲載しますので、各自で印刷し、持参してください。

~お問合せ先~

青森労働局労働基準部監督課(新田、白川) 電話 017-734-4112

大型車の冬用タイヤ及びチェーンの注意事項に関するパンフレット|国土交通省

 令和2年末以降の大雪により、関越道、北陸道等において多くの大型車両が立ち往生したことで、大量の車両が路上に滞留する事案が発生したことを踏まえ、昨年1月に関係団体から構成される勉強会を設置し、立ち往生の原因や防止策について技術的に分析・検討を進めるとともに、大型車の運送事業者及び使用者を対象に、冬用タイヤ及びチェーンの注意事項に関するチラシやパンフレットを用いた周知を行ったところです。

 今冬の積雪に向けた大型車の運送事業者及び使用者に対する注意喚起のため、下記パンフレットをダウンロードしご活用ください

 

大型車の車輪脱落事故防止に係る令和4年度緊急対策の実施について|国土交通省

 大型車の車輪脱落事故防止につきましては、平成30年度より国土交通省において事故防止のための緊急対策を策定し、事業者の皆様に取り組んでいただいているところですが、令和3年度の事故発生件数は123件と、依然として多くの車輪脱落事故が発生している状況です。

 そのため、各事業者においては、大型車の車輪脱落事故防止対策「令和4年度緊急対策」について、積極的に取り組んでいただき、より一層の車輪脱落事故防止対策を徹底していただきます様、お願い申し上げます。

貨物自動車運送事業者の皆様へ

大型車の車輪脱落事故防止対策「令和4年度緊急対策」について

 大型車の車輪脱落事故が増加していますので、以下の事故防止対策に、積極的な取組をお願いします。

 

1.会社代表者の方へ

 車輪脱落事故防止のための4つのポイントについて、社内の整備管理者、運転者及びタイヤ交換作業者に周知徹底を図ってください。(下記リーフレット参照)

 

2.整備管理者の方へ

 令和4年10月から、大型車の緊急点検を実施しますので、対象車両あてに郵送するダイレクトメールに同封された作業手順に従って、緊急点検を確実に実施して下さい。

■ 作業時間に余裕を持った、計画的なタイヤ脱着作業を実施する。

■ 社内でタイヤ脱着作業を行う際は、正しい知識を有した作業者に実施させる。

■ 著しくさびたホイール・ボルトやホイール・ナット、ディスク・ホイールでは、適正な締付力が得られないため、タイヤ脱着作業時に点検・清掃や潤滑剤の塗布を行っても、さびが著しいディスク・ホイールや、ひっかかり等の異常がありスムーズに回らないホイール・ボルト及びホイール・ナットは、使用せず交換する。

■ 脱落の多い左後輪について重点的に点検する。

■ 積雪地域や舗装されていない道路を走行する車両について、入念に点検する。

■ 増し締めをやむを得ず車載工具で行う場合の実施方法を作業者(運転者)に指導する。なお、車載工具で増し締めを行った場合は、必ず帰庫時にトルクレンチを使用して規定のトルクで締め付ける。

 自社でタイヤ交換した車両による車輪脱落事故が、依然として多く発生していることを踏まえた対策

■ 自社で大型車のタイヤ交換作業を行うときは、作業者に、別紙1の作業管理表に沿って作業を実施させ、その結果を記録させる。

■ タイヤ交換作業完了後、作業管理表をもとに適正なタイヤ交換作業が行われていることを確認する。

■ 別紙1の作業管理表を使用して、増し締めの実施結果を記録する。

■ 点検実施者に別紙2の日常点検表を使用して、「ディスク・ホイールの取付状態」の点検を確実に行う。

■ 増し締め実施後、点検ハンマーによる確認手法のほか、ホイール・ナットへマーキング(注1)を施す、又は、ホイールナットマーカーを装着し、それらのずれを確認する手法により、ホイール・ナットの緩みの点検(注2)を確実に確認する。

 

 

(注1)ホイール・ナットへのマーキング(合いマーク)は、目視によりホイール・ナットの緩みを確認可能とする措置であるため、以下の点に留意して施工する。

 マーキングは、対象となるナットが緩んでいないことを確認し、施工する必要がある。

 マーキングは、ボルト、ナットに連続して記入する。できれば、座金、ホイール面まで連続して記入することが望ましい。

 マーキングは増し締め実施後に施工する。タイヤ交換時にマーキングを施工したときは、増し締め実施後に再度、マーキングを施工する。この場合、以前のマーキングを消して新たに施工するか、以前のマーキングは残し色違いのマーキングを施工するかのいずれかによる。

 マーキングが確認しやすい色(白色、黄色等)を使用する。また、マーキングのずれが目視で判別できるよう、適当な太さで施工する。

 マーキングの記入に使用する塗料は、屋外使用に適し、雨や紫外線等に対して耐久性のあるものを使用する。(例:油性顔料インキ)

(注2)ISO方式のホイールにおいて、「ホイール・ナットの緩み」の点検を、ホイール・ナットへのマーキング又はホイールナットマーカーによる合いマークのずれの確認により行っても差し支えない。ただし、ホイール・ボルトの折損の点検方法としては不適切であることに留意する。

 

 


【参考】車輪脱落事故防止に向けた動画


関連記事

東北のトラックドライバーは左後輪に注意!!~大型車の車輪脱落事故防止キャンペーンを実施します|東北運輸局

 東北運輸局では、管内(東北6県)において発生した令和3年度の大型車のホイール・ナット緩み等による車輪脱落事故が、前年度比で再び増加に転じている状況を踏まえ、令和4年10月1日から「大型車の車輪脱落事故防止キャンペーン」を実施します。

 

東北運輸局管内の令和3年度大型車※の車輪脱落事故の発生状況(速報値)

■ 事故発生件数は45件(前年度比2件増)※ 全て左後輪
■ 全体の約71%はトラック事業者によるもの(令和2年度比4件増)
■ それらトラック事業者のうち、約6割で運転者に車輪脱着作業を行わせていた
■ 東北運輸局による運転者へのヒアリング(7月実施)の結果、約56%が「日常点検を省略することがあった」と回答。

※ 大型車:車両総重量8トン以上のトラック又は乗車定員30人以上のバス

 

大型車の車輪脱落事故防止策

(1)大型車の車輪脱落事故防止キャンペーンの実施

 令和3年度の発生状況及び特徴を踏まえ、「トラック事業者の運転者に届くもの」を念頭に、各種取り組みを実施します。

【実施期間】

令和4年10月1日~令和5年2月28日

【主な実施項目】

◆ トラック事業者の運転者を対象とした「車輪脱落事故防止にかかる自己チェック」の実施

◆ トラック事業者の運転者を対象とした、「休憩後」「食事後」「荷扱い後」等、運行の途中にもトラックを運転する前に左後輪の状況をチェックする、「走る前、左後輪点検キャンペーン」の実施

◆ 大型車のホイール・ナットの取付状況を確認する「街頭点検」の実施

◆ トラック事業者の運転者を対象に、車輪脱落事故の恐ろしさを訴えるパンフレットによる日常点検徹底の周知

※ 今後の詳しい取り組み等は、東北運輸局ホームページ内の車輪脱落事故防止に関する特別ページをご覧ください。

(2)「東北地域事業用大型車の車輪脱落事故防止協議会」の設置及び開催

 自動車関係各団体とともに「東北地域事業用大型車の車輪脱落事故防止協議会」を設置し、東北地域事業用自動車安全対策会議と連係して有効な車輪脱落事故防止対策を検討するとともに、各業界から多面的に防止対策を実施します

【協議会会員】

・東北トラック協会
・東北六県バス協会連合会
・自動車整備東北ブロック連絡協議会
・一般社団法人日本自動車販売協会連合会「東北ブロック」
・一般社団法人日本自動車タイヤ協会関東支部
・宮城県タイヤ商工協同組合
・東北運輸局

 


【関連記事~青ト協からのお知らせ】

【関連ニュース記事】