青森労働局管内における令和2年の陸上貨物運送事業の死傷者数(休業4日以上の労働災害による被災者数)は、121人(速報値)で前年より4人増加しており、平成25年以降2番目に多い人数となっており、また、平成27年以降は、毎年死亡者が発生している状況にあります。
今般、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響により、宅配便等の需要が急増する中、社会インフラとしての物流を維持しつつ、トラックドライバーの働き方改革を進める観点からも、労働者が安心して安全に働き続けられる職場環境の整備が求められております。
特に、陸上貨物運送事業における死傷災害の約7割を占めている荷役作業場所での死傷災害への対応が急務であり、労働災害防止のためには荷主、配送先、元請事業者等の皆様の御協力が不可欠です。
各事業所においては、荷役作業場所における安全確保のため、荷役場所の施設・設備の改善に取り組むこと、荷役作業等について書面契約化を進めること等について、より一層の安全対策の推進に取り組んで頂きますよう、お願い申し上げます。
なお、近年、高年齢労働者の労働災害が増加傾向にありますので、厚生労働省で策定した別添の「高年齢労働者の安全と健康確保のためのガイドライン」(通称:エイジフレンドリーガイドライン)につきましてもご承知おき頂きます様お願い申し上げます。
- リーフレット|「荷役作業の安全確保が急務です!」(厚生労働省版)
- リーフレット|「荷役作業の安全確保が急務です!」(陸上貨物運送事業労働災害防止協会版)
※厚生労働省版に安全作業連絡書(例)と荷主等チェックリストを追加したものです。 - リーフレット|エイジフレンドリーガイドライン(⾼年齢労働者の安全と健康確保のためのガイドライン)
【参考資料】
- 厚生労働省「陸上貨物運送事業における荷役作業の安全対策ガイドライン(平成25年3月)」
- 荷役災害防止設備等の事例集(陸上貨物運送事業労働災害防止協会(平成26・27年度委託事業))
- 陸上貨物運送事業における労働災害防止対策好事例集(亀戸労働基準監督署(令和元年))
- 荷主等における荷役災害防止対策の好事例(平成27年度厚生労働省委託事業)
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