事業用トラックと自家用トラック
トラックのナンバープレートの色は用途により異なります。 緑ナンバーはお客様の荷物を有償で運ぶ「事業用トラック」、 白ナンバーは自社の荷物を自社の車で運ぶ「自家用トラック」です。(事業用トラックは「営業用トラック」と呼ばれることもあります。)
事業用トラックで運賃料金をもらう「貨物自動車運送事業」を行うためには、国土交通大臣の許可が必要で、自家用トラックを使用して有償で他人の荷物を運ぶ行為は法律違反となります。
物流の主役はトラック
国内の貨物総輸送量は、平成26年度では年間約47億トン、トンキロ換算では約4,152億トンで、そのうちトラックの輸送分担率はトンベースで91.3%、トンキロベースでは50.6%となります。
※ トンキロとは、トン数に輸送距離を乗じてその仕事量をあらわした単位で、1トンのものを10キロメートル輸送したときは10トンキロとなります。
進む営自転換
輸送トン数の推移をみますと、全ての輸送機関合計の輸送量は微減しています。そのなかで、自家用トラックと営業用トラックの輸送量は平成9年に逆転しており、営自転換が進んでいます。自家用トラックの輸送量が減少している背景には、企業による輸送コストの削減やリスク分散化、環境問題への対応などが挙げられます。
また、トンキロベースでの輸送量推移においても自家用トラックの輸送量は減少しており、営業用トラックによる高効率な輸送にシフトしていることが伺えます。
※ データ出典:全日本トラック協会発行「日本のトラック輸送産業 現状と課題2016」