令和元年7月31日付けで、東北運輸局より「タクシーによる死亡事故の発生を踏まえた安全確保の徹底について」周知依頼文書が発出されました。
内容につきましては、
○ 本年7月、東北運輸局管内においてタクシーが歩行者をはねるなどの死亡事故が立て続けに5件発生した。(岩手県、宮城県、秋田県、福島県)
○ 事故原因の詳細は調査中であるが、いずれも夜間に発生しており、安全不確認によるものと考えられ、一部事業者からの報告によると、事故発生当時において制限速度を超えていたことも確認されている。
○ ついては、支局管内の関係事業者に対し、事業用自動車の安全確保に万全を期すよう周知徹底を図られたい。
というものです。
言うまでもなく、事業用自動車の安全かつ確実な運行は自動車運送事業者の責務であります。会員の皆様には、上記事案については、貨物運送事業においても同様に起こり得ることを認識していただき、運転者に対する指導・監督、点呼を通じて下記事項の周知徹底して、トラック輸送の安全確保に万全を期されるようお願い申し上げます。
1.法定速度、信号及び交差点での一時停止と安全確認等、道路交通法令の順守を徹底すること。また、道路環境や時間帯に応じて、危険予知を意識した運転操作を行うこと。特に右左折時における歩行者等の安全確認を徹底すること。
2.薄暮時においては早目に前照灯を点灯させること。また、夜間は周辺環境を考慮し、走行用前照灯(ハイビーム)を積極的に活用すること。
3.路上横臥事故を未然に防止するため、路上に寝込んでいる人や急病人を発見した場合は、警察に通報するよう努めること。