事業用トラックドライバーに対する飲酒運転の防止については、トラック運送業界として各種啓発活動を展開し、その再発防止に積極的に努めているところですが、本年6月末現在、東北運輸局管内で4件発生しており最近の事業用トラックの飲酒事故は未だ根絶には至っておりません。(添付資料参照)
本年4月4日には、青森県内に事業所を置く一般貨物自動車運送事業者が、岩手県内県道トンネルを走行中に側壁に接触、その衝撃でセンターラインを越え対向車と衝突した事故があり、運転者が搬送された病院で高濃度のアルコールが検出され逮捕された事案も発生しています。※運転中に飲酒の事実
令和3年度から令和7年度を計画期間とする「事業用自動車総合安全プラン2025」において「飲酒運転ゼロ」の目標を掲げている中で、このような状況となっていることは誠に遺憾です。
つきましては、飲酒運転は極めて悪質で危険な犯罪行為であることを認識させ、飲酒運転の防止を再徹底するよう、よろしくお願い申し上げます。
重点事項
1. 運転者に対する指導監督の徹底について
- 飲酒の影響を理解させるため、アルコール(飲酒量)が運転に及ぼす影響や飲酒習慣が健康に及ぼす影響について、計画的かつ継続的に教育すること。
- 運転者の健康診断、適正診断結果をもとに個人面談等を行い、特に飲酒習慣のある運転者に対しては、飲酒実態を把握したうえで適切な指導や改善等取り組むとともに、アルコール依存症が疑われる場合は、早期に専門医への相談を促す等適切にサポートすること。
- 飲酒運転が発覚した場合、自身のみならず運送事業者の管理責任、社会責任が追及され信頼を大きく失墜すること、また、家族や周囲の人の生活への影響が及ぶことがあり得ることを理解させ、改めて「飲酒運転を絶対にしない」意識の定着を図ること。
2. 点呼の厳正な実施について
- 帰庫時の点呼実施にあたっても、アルコール検知器を使用した確認のほか、運転者の状態、呼気等を目視等で確認して乗務中における飲酒の有無の確認を徹底すること。
- 遠隔地における点呼では、適切な時期に点呼を執行し、アルコール検知器の使用を徹底する等、休息中の飲酒により飲酒運転を招かない管理体制や手法を構築すること。
添付資料