大型車のホイールボルトの街頭点検実施について|青森運輸支局

 近年、大型車のホイール・ボルト、ナットの緩み等による車輪脱落事故の発生件数は、全国的に増加傾向を示しており、昨年度は全国123件発生し、青森県内の車両においても4件の同事故が発生しています。

 このため、10月より開始した「大型車の車輪脱落事故防止キャンペーン」の一環として、大型車の運転者への指導・啓発を目的とした大型車のホイール・ボルト、ナットの緩み等を確認する街頭点検を以下のとおり実施します。

大型車のホイールボルトの街頭点検

 〇 日 時 令和4年11月8日(火) 13:30~

 〇 場 所 青森市鶴ヶ坂(もしもしピット)

詳しくは下記リンクをご確認ください。

~参 考~

事業用トラック(軽を除く)が第1当事者となる死亡事故件数(令和4年9月末)|全日本トラック協会

 令和4年9月末現在の全国での事業用トラック(軽を除く)が第1当事者となる死亡事故は、合計118件で、昨年同期と比較して26件の減少となりました。

<令和4年9月単月>
大 型:10件(昨年同月比 -5)
中 型:1件(昨年同月比 -3)
準中型:4件(昨年同月比 +3)
普 通:0件(昨年同月比 ±0)
合 計:15件(昨年同月比 -5)

<令和4年9月累計>
大 型:67件(昨年同月比 -13)
中 型:25件(昨年同月比 -15)
準中型:21件(昨年同月比 +2)
普 通:5件(昨年同月比 ±0)
合 計:118件(昨年同月比 -26)

「トラック事業における総合安全プラン2025」では、次の目標を掲げています。

令和7年目標値

・死者数+重傷者数=970人以下

・飲酒運転 ゼロ

大型車の冬用タイヤ及びチェーンの注意事項に関するパンフレット|国土交通省

 令和2年末以降の大雪により、関越道、北陸道等において多くの大型車両が立ち往生したことで、大量の車両が路上に滞留する事案が発生したことを踏まえ、昨年1月に関係団体から構成される勉強会を設置し、立ち往生の原因や防止策について技術的に分析・検討を進めるとともに、大型車の運送事業者及び使用者を対象に、冬用タイヤ及びチェーンの注意事項に関するチラシやパンフレットを用いた周知を行ったところです。

 今冬の積雪に向けた大型車の運送事業者及び使用者に対する注意喚起のため、下記パンフレットをダウンロードしご活用ください

 

大型車の車輪脱落事故防止に係る令和4年度緊急対策の実施について|国土交通省

 大型車の車輪脱落事故防止につきましては、平成30年度より国土交通省において事故防止のための緊急対策を策定し、事業者の皆様に取り組んでいただいているところですが、令和3年度の事故発生件数は123件と、依然として多くの車輪脱落事故が発生している状況です。

 そのため、各事業者においては、大型車の車輪脱落事故防止対策「令和4年度緊急対策」について、積極的に取り組んでいただき、より一層の車輪脱落事故防止対策を徹底していただきます様、お願い申し上げます。

貨物自動車運送事業者の皆様へ

大型車の車輪脱落事故防止対策「令和4年度緊急対策」について

 大型車の車輪脱落事故が増加していますので、以下の事故防止対策に、積極的な取組をお願いします。

 

1.会社代表者の方へ

 車輪脱落事故防止のための4つのポイントについて、社内の整備管理者、運転者及びタイヤ交換作業者に周知徹底を図ってください。(下記リーフレット参照)

 

2.整備管理者の方へ

 令和4年10月から、大型車の緊急点検を実施しますので、対象車両あてに郵送するダイレクトメールに同封された作業手順に従って、緊急点検を確実に実施して下さい。

■ 作業時間に余裕を持った、計画的なタイヤ脱着作業を実施する。

■ 社内でタイヤ脱着作業を行う際は、正しい知識を有した作業者に実施させる。

■ 著しくさびたホイール・ボルトやホイール・ナット、ディスク・ホイールでは、適正な締付力が得られないため、タイヤ脱着作業時に点検・清掃や潤滑剤の塗布を行っても、さびが著しいディスク・ホイールや、ひっかかり等の異常がありスムーズに回らないホイール・ボルト及びホイール・ナットは、使用せず交換する。

■ 脱落の多い左後輪について重点的に点検する。

■ 積雪地域や舗装されていない道路を走行する車両について、入念に点検する。

■ 増し締めをやむを得ず車載工具で行う場合の実施方法を作業者(運転者)に指導する。なお、車載工具で増し締めを行った場合は、必ず帰庫時にトルクレンチを使用して規定のトルクで締め付ける。

 自社でタイヤ交換した車両による車輪脱落事故が、依然として多く発生していることを踏まえた対策

■ 自社で大型車のタイヤ交換作業を行うときは、作業者に、別紙1の作業管理表に沿って作業を実施させ、その結果を記録させる。

■ タイヤ交換作業完了後、作業管理表をもとに適正なタイヤ交換作業が行われていることを確認する。

■ 別紙1の作業管理表を使用して、増し締めの実施結果を記録する。

■ 点検実施者に別紙2の日常点検表を使用して、「ディスク・ホイールの取付状態」の点検を確実に行う。

■ 増し締め実施後、点検ハンマーによる確認手法のほか、ホイール・ナットへマーキング(注1)を施す、又は、ホイールナットマーカーを装着し、それらのずれを確認する手法により、ホイール・ナットの緩みの点検(注2)を確実に確認する。

 

 

(注1)ホイール・ナットへのマーキング(合いマーク)は、目視によりホイール・ナットの緩みを確認可能とする措置であるため、以下の点に留意して施工する。

 マーキングは、対象となるナットが緩んでいないことを確認し、施工する必要がある。

 マーキングは、ボルト、ナットに連続して記入する。できれば、座金、ホイール面まで連続して記入することが望ましい。

 マーキングは増し締め実施後に施工する。タイヤ交換時にマーキングを施工したときは、増し締め実施後に再度、マーキングを施工する。この場合、以前のマーキングを消して新たに施工するか、以前のマーキングは残し色違いのマーキングを施工するかのいずれかによる。

 マーキングが確認しやすい色(白色、黄色等)を使用する。また、マーキングのずれが目視で判別できるよう、適当な太さで施工する。

 マーキングの記入に使用する塗料は、屋外使用に適し、雨や紫外線等に対して耐久性のあるものを使用する。(例:油性顔料インキ)

(注2)ISO方式のホイールにおいて、「ホイール・ナットの緩み」の点検を、ホイール・ナットへのマーキング又はホイールナットマーカーによる合いマークのずれの確認により行っても差し支えない。ただし、ホイール・ボルトの折損の点検方法としては不適切であることに留意する。

 

 


【参考】車輪脱落事故防止に向けた動画


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事業用貨物自動車の交通事故の発生状況(令和3年データ)を公表しました|全日本トラック協会

 全日本トラック協会では、令和3年中の事故統計をとりまとめた報告書「事業用貨物自動車の交通事故の発生状況(令和3年データ)」を作成し、公表いたしました。

 これは、公益財団法人交通事故総合分析センター並びに国土交通省の協力を得て、警察庁が公表した2021年中の全国交通事故統計データから、事業用貨物自動車(軽自動車除く)を対象とした交通事故の全体傾向を取りまとめたものです。

 各事業所において交通事故防止対策の資料としてご活用ください。

「第54回全国トラックドライバー・コンテスト 表彰式・各部門優勝者記者会見」 インターネットライブ配信のお知らせ|全日本トラック協会

 「第54回全国トラックドライバー・コンテスト」が令和4年10月22日(土)・23日(日)に茨城県ひたちなか市の自動車安全運転センター安全運転中央研修所にて開催されますが、その表彰式が10月24日(月)に東京都港区の第一ホテル東京でおこなわれます。

 全日本トラック協会では、この表彰式の模様をYouTubeの全日本トラック協会チャンネルにてインターネットライブ配信を行いますのでお知らせいたします。

 

日時

令和4年10月24日(月)
表彰式 10:30~11:40
各部門優勝者記者会見 12:10~12:25 
※式典の進行により、時間が前後する場合があります。

配信URL

全日本トラック協会 YouTubeチャンネル
URL:https://www.youtube.com/user/JTAvideo

東北のトラックドライバーは左後輪に注意!!~大型車の車輪脱落事故防止キャンペーンを実施します|東北運輸局

 東北運輸局では、管内(東北6県)において発生した令和3年度の大型車のホイール・ナット緩み等による車輪脱落事故が、前年度比で再び増加に転じている状況を踏まえ、令和4年10月1日から「大型車の車輪脱落事故防止キャンペーン」を実施します。

 

東北運輸局管内の令和3年度大型車※の車輪脱落事故の発生状況(速報値)

■ 事故発生件数は45件(前年度比2件増)※ 全て左後輪
■ 全体の約71%はトラック事業者によるもの(令和2年度比4件増)
■ それらトラック事業者のうち、約6割で運転者に車輪脱着作業を行わせていた
■ 東北運輸局による運転者へのヒアリング(7月実施)の結果、約56%が「日常点検を省略することがあった」と回答。

※ 大型車:車両総重量8トン以上のトラック又は乗車定員30人以上のバス

 

大型車の車輪脱落事故防止策

(1)大型車の車輪脱落事故防止キャンペーンの実施

 令和3年度の発生状況及び特徴を踏まえ、「トラック事業者の運転者に届くもの」を念頭に、各種取り組みを実施します。

【実施期間】

令和4年10月1日~令和5年2月28日

【主な実施項目】

◆ トラック事業者の運転者を対象とした「車輪脱落事故防止にかかる自己チェック」の実施

◆ トラック事業者の運転者を対象とした、「休憩後」「食事後」「荷扱い後」等、運行の途中にもトラックを運転する前に左後輪の状況をチェックする、「走る前、左後輪点検キャンペーン」の実施

◆ 大型車のホイール・ナットの取付状況を確認する「街頭点検」の実施

◆ トラック事業者の運転者を対象に、車輪脱落事故の恐ろしさを訴えるパンフレットによる日常点検徹底の周知

※ 今後の詳しい取り組み等は、東北運輸局ホームページ内の車輪脱落事故防止に関する特別ページをご覧ください。

(2)「東北地域事業用大型車の車輪脱落事故防止協議会」の設置及び開催

 自動車関係各団体とともに「東北地域事業用大型車の車輪脱落事故防止協議会」を設置し、東北地域事業用自動車安全対策会議と連係して有効な車輪脱落事故防止対策を検討するとともに、各業界から多面的に防止対策を実施します

【協議会会員】

・東北トラック協会
・東北六県バス協会連合会
・自動車整備東北ブロック連絡協議会
・一般社団法人日本自動車販売協会連合会「東北ブロック」
・一般社団法人日本自動車タイヤ協会関東支部
・宮城県タイヤ商工協同組合
・東北運輸局

 


【関連記事~青ト協からのお知らせ】

【関連ニュース記事】

大型車の車輪脱落事故防止キャンペーン~大型車のホイール・ナットの緊急点検を行います!|国土交通省

 近年、大型車の車輪脱落事故が増加傾向にあることを踏まえ、国土交通省は大型自動車メーカー(4社)と連携し、大型車のユーザーに対しタイヤ脱着時のホイール・ナットの保守管理について緊急点検を行います。

 車輪脱落事故を起こした車両では劣化したホイール・ナットが使用されていたり、タイヤ脱着時にホイール・ナットの清掃や潤滑剤の塗布等が、適切に行われていない状況が明らかになっています。

 劣化したホイール・ナット等を使用すると、ホイール・ナットが本来の位置まで締まらず、十分な締結力が得られないため、走行中にホイール・ナットが緩み車輪が脱落するおそれがあります。

 そのため、国土交通省では、令和4年10月1日より大型車のユーザー等へ適切なタイヤ脱着作業について周知・啓発を図るため「大型車の車輪脱落事故防止キャンペーン」を実施、車齢4年以上の大型車の個々のユーザーにダイレクトメールを郵送し、ホイール・ナットの適切な保守管理について緊急点検を行うこととしています。

【対象車両:2018年9月30日以前に登録された大型車 約38万台】

緊急点検の結果、劣化したホイール・ナットの交換が必要な場合は、大型自動車メーカー(4社)より左側後輪分の新品のホイール・ナットが無償提供されます。

● 重点項目

・大型車のホイール・ナットの緊急点検の実施


・適切なタイヤ脱着作業の動画やチラシ(下記)を活用した、大型車のユーザーやタイヤ脱着作業関係者への啓発 等

● 実施期間

令和4年10月1日 ~ 令和5年2月28日

お問い合わせ先

国土交通省自動車局整備課
TEL:(03)5253-8111 (内線42412)直通 03-5253-8599


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令和4年度 東北運輸局自動車事故防止セミナー「視野障害対策マニュアルの浸透による事故防止にむけて」のご案内|東北運輸局

 東北運輸局では、事業用自動車の運転者の視野障害に起因する事故を防止するため、『令和4年度 東北運輸局自動車事故防止セミナー』を開催しますので、参加される方を募集します。

 視野障害とは、視野(目の見える範囲)が狭くなったり一部欠けたりする状態を指し、その原因には緑内障や加齢黄斑変性といった眼の疾患や脳の疾患があります。

 それらの疾患は加齢とともに罹患数が増加する傾向にあり、また、多くは初期の段階で自覚症状が無いことから、運転者が視野障害を自覚しないまま運転している場合、信号や標識の見落とし等により重大事故を引き起こす可能性があります。

 今般、国土交通省自動車局が「自動車運送事業者における視野障害対策マニュアル」を策定しましたので、管内の自動車運送事業者へ当該マニュアルの浸透を図り、事業用自動車の運転者の視野障害に起因する事故を防止するため、以下の内容でセミナーを開催いたしますので、是非ご参加くださいますようご案内申し上げます。

 

開催日時

令和4年10月25日(火)13:00~16:15(12:15開場)

開催場所

仙台国際センター会議棟2階 大会議室「萩」(仙台市青葉区青葉山無番地)

内容

講演1「自動車運送事業者における視野障害対策マニュアルについて」
   講師:国土交通省自動車局安全政策課 課長 村上 強志

講演2「高齢ドライバーに対する指導・監督について~適性診断の分析結果から~」
   講師:(独)自動車事故対策機構 仙台主管支所 チーフ 齊藤 一起 氏

講演3「自動車運送事業者における視野障害対策マニュアル~早期発見の重要性」
   講師:医療法人社団 済安堂 西葛西・井上眼科病院 副院長 國松 志保 氏

参加申込

① 会場参加:事前申込制 定員100名
② Web視聴 :事前申込制(後日YouTubeにて動画を配信予定)

申込方法は下記リンク先をご確認ください。

問い合わせ先

国土交通省東北運輸局自動車技術安全部
電話 022-791-7534

「運輸事業の安全に関するシンポジウム2022」開催のご案内|国土交通省

 国土交通省では、運輸事業の安全の更なるレベルアップを図る場として、また運輸安全マネジメント制度の一層の浸透・定着に向けた取組の一環として、平成18年度より毎年度、「運輸事業の安全に関するシンポジウム」を開催しています。

今年度は下記概要にて開催となりますのでご案内申し上げます。

 

テーマ

運輸安全における今日的課題(小規模事業者・テロ・防災等)

日時

令和4年10月17日(月)13:00~15:00

開催場所

有楽町よみうりホール
東京都千代田区有楽町1-11-1
読売会館7階

開催方法

現地開催及びオンライン配信

プログラム

○運輸安全マネジメント優良事業者表彰
○行政からの報告
○取組事例紹介
(1)東尋坊観光遊覧船株式会社
(2)セントラル警備保障株式会社
(3)小田急電鉄株式会社

詳細及び参加申込みについては下記リンク先をご確認ください。

お問合せ先

国土交通省大臣官房運輸安全監理官付
電話 :03-5253-8111(内線22054・22059・22061)
直通 :03-5253-8797