職場における熱中症予防対策については、毎年重点事項を示してその予防対策に取り組み、平成29年より「STOP!熱中症クールワークキャンペーン」を実施し、各労働災害防止団体等と連携して熱中症予防対策に取り組んできたところです。
しかしながら、昨年1年間の職場における熱中症の発生状況(1月15日現在の速報値。別紙参照)を見ると、死亡を含む休業4日以上の死傷者は919人、うち死亡者は19人となっており、業種別の死傷者数については、建設業201件、製造業190件と全体の4割以上を占め、また、死亡者数は、製造業、建設業、清掃・と畜業の順に多く、管理が適切になされておらず被災者の救急搬送が遅れた事例、入職直後や夏季休暇明けで熱順化が不十分であった事例、WBGT基準値に応じた措置が講じられていなかった事例等が多く見られます。
一方、昨年、青森労働局管内においても熱中症により医療機関で療養を要した事案が建設業を中心に60件以上発生しており、また、過去5年間で死亡災害も2件発生しています。
このため、当局においては、令和3年「STOP!熱中症クールワークキャンペーン」実施要綱に基づき、熱中症リスクがあるすべての事業場を対象として、職場における熱中症予防対策の徹底を図ることとしています。
キャンペーン期間
令和3年5月1日から9月30日までとする。
なお、令和3年4月を準備期間とし、令和3年7月を重点取組期間とする。
各事業場における重点実施事項
(1) 準備期間中
・WBGT値の把握の準備
・作業計画の策定等
・緊急事態の措置
(2) キャンペーン期間中
・WBGT値の把握と評価
・作業環境管理
・作業管理
・健康管理
(3) 重点取組期間中
・作業環境管理、作業管理、異常時の措置
- キャンペーンリーフレット(PDF)
- 令和3年「STOP!熱中症クールワークキャンペーン」実施要綱(PDF)
- 2020年職場における熱中症による死傷災害の発生状況(PDF)
- 厚生労働省|STOP!熱中症 クールワークキャンペーン(職場における熱中症予防対策)