不正改造車については、これまでも「不正改造車を排除する運動」を中心に、街頭検査等のあらゆる機会をとらえ、その排除に努めてきたところです。
しかしながら、暴走行為、過積載等を目的とした不正改造車は、安全を脅かし道路交通の秩序を乱すとともに、排出ガスによる大気汚染、騒音等の環境悪化の要因となっていることから、社会的にもその排除が強く求められております。
特に、車両に改造を施したことによって保安基準に不適合となったものの、その認識のないまま運行の用に供している自動車使用者、車検時には保安基準に適合させつつ車検後に不正改造を行う施工事業者、更にはそのような不正改造車にっいて検査での合格を強要する悪質な事業者がいる状況となっています。
このような状況に鑑み、国土交通省では、令和4年度においても、関係省庁、自動車関係団体等の協力のもと、不正改造車の排除のための諸活動をなお一層強力に取り組むこととしています。
会員の皆様におかれましては、重点排除項目及び基本排除項目に留意し、下記の実施要領に基づいて積極的に不正改造車の排除に努めていただきますようお願いします。
重点排除項目
- タイヤ及びホイール(回転部分)の車体外へのはみ出し
- 灯光の色が不適切な灯火器及び回転灯等の取付け並びに保安基準上、装備が義務化されている灯火器(例:側面方向指示器)の取外し
- 前面ガラス並びに運転者席及び助手席の窓ガラスへの着色フィルム等の貼付(貼付状態で可視光線透過率70%未満)
- マフラーの切断・取外し及び騒音低減機構を容易に取外せる等の基準不適合マフラーの装着
- 大型貨物自動車の速度抑制装置の取外し、解除又は不正な改造、変更等
基本排除項目
- 直前直左の周辺状況を確認するための鏡、又はカメラ及び画像表示装置の取外し
- 前面ガラスへの装飾板の装着
- 土砂等を運搬するダンプ車の荷台にさし枠の取付け及びリアバンパ(突入防止装置)の切断・取外し
- 基準外のウイング(エア・スポイラ)の取付け
- シートベルト警報装置を解除する用品等の取付け
- 不正な二次架装
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