国土交通省自動車局整備課では、「冬用タイヤ交換の平準化の取組み」の一環として、劣化したホイール・ナットの交換を行うことにより、車輪脱落事故を未然に防止することを目的として、大型車用新品ホイール・ナットを会員事業者に無償で配布する取り組みを実施することとなりました。
つきましては、下記要領にて大型車用新品ホイール・ナットの配布を行いますので、冬用タイヤへの早めの交換と併せて、劣化したホイール・ナットの新品への交換作業を実施していただきますよう、お願いいたします。
1.配布対象
会員事業者が保有する事業用大型貨物自動車のうち、使用年数が4年以上経過しているISO方式ホイール・ナットを使用している車両。
2.配布数
事業用大型貨物自動車1台につき、後輪2軸車は20個、後輪1軸車は10個までとし、1事業所につき大型車保有台数の10分の2(小数点以下は切り上げ)の台数分を上限とします。
例:大型保有台数12台・・・12(台)×0.2=2.4 → 3台分まで
※ ホイール・ナット準備数に限りがありますので、先着順とし、在庫が無くなり次第配布終了といたします。
3.配布期間
令和5年9月25日(月)~ 無くなり次第終了
4.配布場所
会員が所属する青森県トラック協会 各支部窓口にて配布いたします。
配布受付は、平日AM8:30~PM5:00までです。
※ 支部事務局不在の場合がありますので、所属する各支部に事前にお電話でご確認の上、お受け取りいただくことをおすすめします。
5.作業実施要領
例年、11月下旬から12月上旬頃に降雪予報が発表され、発表後、冬用タイヤへの交換需要が激増し、交換作業自体が煩雑となって車輪脱落事故に至ることも想定されていることから、各事業者(所)では、早めに冬用タイヤへの交換作業を実施してください。
① 各事業者(所)は、タイヤ交換する車両を計画し、「2.配布数」に記載の上限の範囲内で、必要となる新品ナット数(ISO方式)を把握のうえ、所属する各支部窓口にて必要数を申告し、新品ナットとともに、「ナット交換管理表」と「タイヤ脱着作業管理表」を受け取ってください。 ※ UDトラックスの車両には、使用するナットに純正指定がありますので、新品ナット必要数を把握する場合は、UDトラックス用を分けて把握願います。(UDトラックス以外は共通部品です。) ② 各事業者(所)においてタイヤ交換を行う際に、左後輪から取り外したナットの状態を確認し、次の劣化した状態が確認されたものについては、1輪分全部を新品ナットと交換してください。 ◆ ナットが著しく錆びているもの。 ◆ ナットの座金(ワッシャー)が固着している、もしくはスムーズに回転しないもの。 ◆ ナットの座金(ワッシャー)が分離し、ガタつきがあるもの。 なお、交換したナットは、各事業者(所)において適切に処分してください。 ③ 各事業者(所)は、タイヤ交換終了後「ナット交換実績管理表」に必要事項をご記入のうえ、所属する各支部あてファックスにて提出してください。 |
※ 「ナット交換実績管理表」及び「タイヤ脱着作業管理表」のExcelデータ版は下記からダウンロードできます。
6.注意事項
(1)タイヤ交換作業は、自社以外(自動車整備事業者など)で実施していただいても結構ですが、その場合でも「ナット交換実績管理表」の提出は必要です。
(2)自社でタイヤ交換作業を行う際は、全日本トラック協会作成のリーフレット「ストップ!!車輪脱落事故」に記載されているタイヤ交換作業の手順と方法を遵守し、「タイヤ脱着作業管理表」を活用し、作業してください。(記入済みの「タイヤ脱着作業管理表」は、各社で保管してください。)
◆ リーフレット掲載ページ → https://jta.or.jp/member/anzen/datsurin_torikumi.html
(3)無償配布された新品ナットは、基本的に余剰の出ないよう使い切ることを前提としてください。
(4)上記5の②で、劣化したナットを新品ナットに交換する際、配布された新品ナットで足りない場合は、各事業者にて新品ナットを用意し、劣化したナットは絶対に再使用しないでください。
7.「冬用タイヤ交換の平準化の取組み」に係るQ&A
Q1:今回配布するホイール・ナットはアルミホイールでも使用できるのか。
A1:国交省がメーカー(いすゞ・UD)に確認したところ、ホイール・ナットはスチール用・アルミ用で分けていないので、アルミホイールも使用可能とのことです。ちなみに、スチールホイールからアルミホイールに変更する場合(逆も同様)、ホイールの厚みが違うため、ホイール・ボルトの変更は必要とのことです。
Q2:今回配布するホイール・ナットはトレーラも配布対象となるのか。
A2:配布するホイール・ナットは、トラックメーカー4社(いすゞ、日野、三菱ふそう、UD)の大型トラック用です。そのため、配布対象は、4社の大型トラックとトラクタであり、トレーラは配布対象外となります。※「いすゞ、日野、三菱ふそう」と「UD」は分けて管理してください。
Q3:今回配布するホイール・ナットは海外のトラックメーカー(スカニア、ボルボ、ダイムラー 等)の車両にも使用できるのか。
A3:A2同様で御願いします。
Q4:配布するホイール・ナットは、大型トラックの低床車両も使用できるのか。
A4:低床車両にも使用できます。ナット使用数が8個の低床車用ホイールに使用する場合は、配布数を1輪につき8個といたします。
Q5:事業者が提出するナット交換実績管理表には劣化したホイール・ナットの写真の添付は必要か。
A5:ナット交換実績管理表のみで結構です。劣化したホイール・ナットの写真等の添付資料は不要です。
Q6:使用しなかったホイール・ナットについては返却する必要は無いのか。
A6:基本的に使い切ることを前提に作業をお願いいたします。使用しなかったホイール・ナットは返却できません。
※ ご不明な点は、公益社団法人青森県トラック協会 業務部(電話 017-729-2000)までお問い合わせください。